ナス栽培 9月

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ナス栽培 9月

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更新剪定後のナス

 

 

ナスは秋も旬のうちですが、家庭菜園で5月から育てているナスは、
9月に入る頃には、すでにたくさんの実を収穫しているはずです。

 

そのため、8月までに更新剪定を済ませていない株は、疲れが見えてきます。

8月に比べれば、少しは暑さも和らいできますが、それでもまだまだ厳しい残暑は続きます。

 

そんな中で、9月のナス栽培ではどのような管理をしていくのが良いのでしょうか。

 

 

[ナス栽培 9月]

 

 

■9月のナス

 

9月のナスは、8月までに更新剪定をしたかどうかによって、状態がかなり変わります。

 

更新剪定しなかった株は、春の植え付けからずっと生育を続け、
花や実をつけ続けています。

 

栽培がうまくいっていれば、すでに多数の実を収穫している頃となるため、
株自体もかなり疲れてくる頃です。

 

対して更新剪定をした株は、8月中に養生しながら過ごしています。

 

枝も根も切っているため、最初はこころもとない印象になりますが、

9月に入る頃には少しずつ調子を戻してくるはずです。

 

更新剪定をしたかどうかによって、株の状態が大きく変わります。

 

そのため、株の状態に合わせた管理を続け、
場合によっては栽培終了を決断する時が迫っています。

 

 

■9月の作業

 

・水やり、追肥
水やりや追肥は、8月と同じように行います。

 

更新剪定をしなかった株は、ずっと頑張り続けているため、
もしかすると水やりや追肥をきちんと行っていても、調子を崩しているかもしれません。

 

また、生育は続いているものの、雌しべが短いものが多かったり、
ボケナス状態のものが多くなることもあります。

 

このまま栽培を続けられる状態であれば、水や肥料は与え続けますが、
もし栽培を終わらせるのであれば、水を切って処分しやすい状態を作ります。

 

更新剪定をした株は、まだ生育中のはずです。
水も肥料も必要とします。

 

9月に入っても暑い日が続くことも多いですし、
再び着果する時期でもあるので、水切れには注意します。

 

それと同時に、安定した生育をさせるためにも、肥料も切れないようにします。

 

追肥はそれまでと同じように続けますが、雌しべの状態や肥大の状態を見ながら、
薄めに作った液体肥料を追加するなど、工夫します。

 

・栽培終了か続行か
春に苗を植え付け、更新剪定をしなかった株の場合、
9月に入るとかなり疲れが見えます。

 

暑さによるバテもありますし、
たくさん実をつけてきた成り疲れという状態という可能性もあります。

 

いずれの場合であっても、調子が良くないのであれば、
ここで栽培を終わらせるかどうかの判断をしなければなりません。

 

ナスは寒さに弱いため、冬がくる前に栽培は終わります。

 

それまでの間に、調子を戻して花を咲かせ、着果した実が大きくなることができそうなら、
手をかけて管理を続けても良いでしょう。

 

けれど、調子を崩したナスを戻すのは、至難の業です。

 

時間も労力もかかるので、ここで栽培を終了して片付けておいて、
次の栽培の準備を進めるというのも1つの手段です。

 

調子の悪いナスを放っておくと、病気に感染しやすくなることもあります。

 

病気が蔓延すると、同時に害虫の被害も出やすくなり、
他の植物にも影響が出る可能性があります。

 

スペースに余裕があり、
ナスがどのように栽培を終えるのかを観察したいというのであれば、
そのまま育ててみても面白いでしょう。

 

けれど、もし病害虫の兆候が出てきたのであれば、早めに片付けた方が良いでしょう。

 

・秋ナス始動
8月は養生していた更新剪定を済ませた株も、そろそろ再始動する頃です。
早いものでは、花が咲いて実がついているかもしれません。

 

秋ナスの生育が始まっても、管理方法としては夏のナスと変わりません。
実が育ってきたら早めの収穫を心がけ、株に余計な負担がかからないようにします。

 

・栽培終了後の管理
すでに疲れが出て調子が悪くなった株は、早めに抜き取って処分します。
ナスは意外と根が広く伸びているので、処分する前には水を切っておくのがお勧めです。

 

次に何かを育てる予定がない場合でも、調子の悪くなったナスを放置しないことです。

枯れかけのナスを畑に放っておくと、どんどん調子が悪くなっていきます。

 

そのまま枯れるだけなら良いですが、そこが病害虫の温床になることがあるのです。

 

一見、特に問題のないように見える株でも、
抜き取った後はある程度乾かしてから処分するのがお勧めです。

 

土にすきこむことも可能ですが、すでに何かの病気にかかっている場合、
葉や根に残った害虫や病原菌が土に混ざり、次の栽培に影響が出やすくなります。

 

ナスを栽培していた場所は、株を抜き取った後に熱消毒などを行い、
できるだけ土を清潔に準備しておきましょう。

 

・台風対策
9月は台風の上陸が増えてきます。

 

ナスはあまり背丈が高くなる野菜ではありませんが、
枝は長く伸びやすいので、強風によって折れやすいです。

 

また、泥はねした土が葉の裏などに付着しやすく、
そこから病気にかかることもあります。

 

実がついている場合は、実が風であおられて傷つき、食味に影響します。
台風がきそうな時は、あらかじめ対策をしておきましょう。

 

支柱を補強したり、ついている実を少し小さめでも収穫しておくことで、
強風などによる影響が出にくくなります。

 

ナスの台風対策については、こちらを参考にしてください。

>>ナス 台風対策

・病害虫
9月は晴れて暑い日もあれば、台風で蒸し暑い日もあり、
さらには長雨が降ることもあります。

 

天気がよみにいことも多いので、思わぬ不調が出ることも少なくありません。

 

また、ナス自身も疲れて調子を崩しやすいので、発病することも多く、
害虫被害によって急激に枯れこむこともあります。

 

9月はアブラムシが発生したり、ハダニやホコリダニといった害虫も出やすいです。
乾燥している時は、葉水を散布するなどして、湿度を上げておきましょう。

 

また、目視できる害虫に関しては、捕殺しておきます。
数が少ないうちに対処しておくことで、被害を最小限におさえられます。

 

うどんこ病や褐色腐敗病なども発生しやすいです。
最初は小さな症状も、気づけば全体に広がっています。

 

こまめに見回りをして、異変がないかをチェックしておきましょう。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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