中長ナス
中長ナス
中長ナス(ちゅうながなす)は、
株式会社 サカタのタネの品種です。
通常「中長ナス」というと、ナスの大きさを表すものですが、
サカタのタネでは、中長ナスを品種名・商品名として販売しています。
[中長ナス]
■中長ナスの特徴
・さまざまなナスの種類
中長ナスの他、日本には長ナス、大長ナス、
丸ナス、米ナスなどの種類があります。
明確に定められているわけではありませんが、
中長ナスはだいたい12~15センチくらいの
長卵形ナスとも呼ばれる種類です。
代表的なものでは、
千両や千両二号なども同じ中長ナスに分類されます。
スーパーでも良く見かける大きさのナスなので、
私たちにとって凄く馴染みのある使いやすいナスです。
・ナスの旬はいつ?
ナスの旬は、6月~9月頃です。代表的な夏野菜の1つで、
中長ナスは夏の間たくさん収穫することができます。
秋ナスはおいしいと良く言われ、
ことわざにもなっていますが、主な旬は夏です。
■中長ナスの栽培のコツ
・栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い土地で栽培します。
ナス科の作物の中でもとくに連作障害が起こりやすいので、
ナス科の作物を栽培していた土地での栽培は4~5年ほど見送りましょう。
ナス科の作物は、トマト、ジャガイモ、ピーマンなどがあります。
・土作り
植え付けの2週間ほど前には土作りを済ませておきます。
1平方メートルあたり苦土石灰を150グラム、完熟堆肥3キロ、
有機質肥料を150グラムを目安として十分に耕しておいてください。
・種まき
まずはポット4~5粒ほどまき、育苗をします。
中長ナスの種子は嫌光性種子なので、発芽に光を必要としません。
そのため、種をまいたら土を5ミリほど薄く被せておきます。
発芽までの管理のポイントは乾燥させないことです。
適度に水やりを行いつつ、
適温(夜間でも20度以上を目安)を保てば数日で発芽します。
本葉が3枚ほどになったら一回り大きいポリポットに植え替え、
本葉8枚、一番花が咲くタイミングで植え付けます。
・植え付け
植え付けは、畝間150センチ、株間50センチほどが目安です。
最低地温15~16度を保って植え付けてください。
・管理のポイント
中長ナスはやや高温を好む性質なので、
しっかり育ててから植え付けます。
耐暑性はあるので、夏の間も元気に生育し、
秋も涼しく深まってきた頃まで収穫することができます。
・病害虫の防除
梅雨時の過湿、真夏の乾燥や肥料切れには充分注意してください。
発生しやすい害虫はヨトウムシやテントウムシダマシです。
これらの害虫は発見次第捕殺するべきなので、
毎日の観察がとても大切です。
・仕立て方
植え付けと同時に支柱を立て、3本仕立てにします。
最初に咲いた花がついている主枝と、
そのすぐ下から出ている側枝2本を残した3本仕立てです。
他にも側枝が伸びますがそれらは切り落とし、
脇芽もこまめに摘み取ります。
より良い果実を作るために混み合った葉は随時取り除き、
しっかりと実に日光を当てるように管理しましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定