ナス 更新剪定しない
更新剪定前
ナスの育て方を調べると、更新剪定を行うと書かれていることが多いです。
けれど、更新剪定は、必ずしなければいけない作業、というわけではないのです。
ナスの更新剪定をしない時とは、どういったケースなのでしょうか。
[ナス 更新剪定しない]
■更新剪定とは?
ナスは高温を好む野菜ですが、日本の真夏の暑さの中では、バテやすくなります。
夏バテを起こすと、花付きや実付きが悪くなり、
実がついてもおいしいものがなかなか育ちません。
この暑い夏の時間を利用して株をリフレッシュさせるのが、更新剪定です。
7月末~8月上旬頃が適期で、剪定で枝葉を減らしてスッキリさせることにより、
風通しが良くなる上に、株の中心までよく光が入るようになります。
さらに根を切ることで、地上部とのバランスがとれ、新しい根の発生も促せます。
気温の高さがあるため、ナスも回復しやすく、
短期間で新しい枝葉や根を広げ、次の花芽を作ります。
更新剪定をすることで、秋までしっかりと収穫が行えるので、
できるだけ長く栽培したい時には、お勧めの作業です。
更新剪定後
■ナス 更新剪定しないケース
家庭菜園でも、ナスの更新剪定は珍しい作業ではなくなりました。
けれど、時と場合によっては、更新剪定をしないこともあります。
・適期を逃した
本来、更新剪定は7月末~8月上旬が適期です。
けれど、実がなっているから、時間がないから、などの理由で、
適期を過ぎてしまうこともあります。
その場合、遅いタイミングで無理に更新剪定を行っても、株の再生が間に合わず、
けっきょく秋ナスの収穫ができなくなることが多いです。
もし適期を逃した場合は、収穫が危ういことを承知で更新剪定を行うか、
諦めて株が疲れてきたら栽培を終了し、次の栽培に向けて準備します。
・日頃から剪定している
側枝一果どりと呼ばれる仕立て方を行っている場合、
収獲のタイミングで常に剪定をしています。
そのため、無理に更新剪定しなくても、
主枝だけが長く伸び、過繁茂になる心配がありません。
この場合は、更新剪定は不要です。
・早めに栽培を終えたい
更新剪定は、ナスがバテやすい夏を利用してリフレッシュさせ、
秋にも実を収穫するための工夫です。
けれど、栽培スペースが狭く、ナスの次に栽培する野菜の植え付けが迫っている場合、
あまり長く栽培せず、早めに栽培を終了することもあります。
そういった時は、無理に更新剪定をせず、収獲できるだけ栽培を続け、
株が弱ってきたら終了すると、次の栽培も予定通り進めることができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定