ナス 酸性障害

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ナス 酸性障害

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元気に育つナスたち

 

 

ナスを育てる時、病害虫などにかからず、
おいしくて立派な実を収穫するために、必要なことは色々あります。

 

水やりや追肥などの管理のほか、栽培環境を整えることも大切です。

 

ナスを栽培していると、酸性障害というものが起こることがあります。
酸性障害とは、どのようなものなのでしょうか。

 

 

[ナス 酸性障害]

 

 

■主な症状

 

・葉色が薄くなる
ナスが酸性障害になると、葉の色が薄くなる症状が出ます。

 

チッソ欠乏などの生理障害でも、葉色が薄くなる症状は出ますが、
下位葉から発生するという特徴があります。

 

酸性障害の場合は、中位葉から症状が出る点で、見分けることができます。

 

また、鉄欠乏やマグネシウム欠乏も、葉色が薄くなったり、
黄化する症状が出ますが、これらとも少し様子が異なります。

 

 

■主な原因

 

・酸性土壌
酸性障害の原因は、土が酸性になっていることです。
日本は雨が多い国なので、土は酸性になりやすいといわれています。

 

家庭菜園を長くしているにも関わらず、酸度調整をするための石灰を使わずにいると、
土が酸性に傾きすぎてしまい、酸性障害が起こるようになります。

 

また、新しく栽培を始める土地に、海が近い川底の土を客土として入れると、
強酸性になることがあります。

 

これは川底にあった土が外に出て空気に触れることによって、
土に含まれている硫化物が硫酸に変わり、強酸性となるためです。

 

栽培を開始するための整備が、逆に栽培に向かない環境を作ることもあるのです。

 

 

■対策

 

・酸度のチェックと調整
栽培を始めて間もない土や、長年石灰を入れていないような土の場合、
一度酸度の計測をしておきましょう。

 

広いエリアで栽培する場合は、場所によって酸度が変わることがあるので、
何か所かに分けて計測するのがお勧めです。

 

酸度を計測する器具は、安価なものから高価なものまでありますが、
研究所レベルで使われるほどの高価な器具でなくても、ある程度の計測は可能です。

 

薬局などで市販されている、試薬や試験紙などを使っても良いでしょう。

 

酸度の計測が終わったら、次は酸度調整です。
酸性に傾いている場合は、石灰などを混和し、調整します。

 

調整後は、再び酸度計測をし、ナスを栽培しやすい酸度になるまで、
酸度調整を続けます。

 

 

■判断基準

 

酸度障害は、葉の色が薄くなるという症状が出ますが、
他の生理障害と混同しやすいのが実情です。

 

ましてや、栽培経験の浅い家庭菜園を始めたばかりの方では、
判断できないことも多いはずです。

 

最も分かりやすいのは、土の酸度を計測することです。

 

養分バランスを知るための土壌診断とは違い、
専門機関に依頼する必要もありませんし、
専用の器具さえあれば、すぐに計測が可能です。

 

ナスに限らず、野菜栽培では土の酸度が生育のポイントになることが多いので、
土の酸度を知っておくのはお勧めです。

 

酸度は、数値が低くなるほど酸性になります。

 

4.5以下の数値になると、土中のアルミニウムが溶け出し、
ナスのアルミニウム吸収量が増えます。

 

これによって、アルミニウム過剰が併発することがあるので、こちらも要注意です。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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