埼玉青大丸茄子

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埼玉青大丸茄子

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埼玉青大丸茄子

 

 

埼玉青大丸茄子は、明治時代に導入され、現在まで大切に栽培されている、
埼玉県の伝統的なナスの固定種です。

 

普通のナスは、紫色をしていて、形は長卵形や長細いものが定番化していますが、
埼玉青大丸茄子は、黄緑色をしていて、形も巾着型と非常に珍しいです。

 

昔は奈良漬けの原材料として使われることが多かったようですが、
現在は、加熱調理するととろけるような食感が味わえるということで、
お味噌汁や煮物、焼きものなどの料理に重宝されています。

 

埼玉青大丸茄子の特徴と栽培のコツをご紹介します。

 

[埼玉青大丸茄子]

 

 

■埼玉青大丸茄子の特徴

 

・果実
果実の色が黄緑色で、形が巾着型という非常に珍しいナスです。

 

コロっとかわいらしい形ですが、意外とずっしりとした重さがあり、
だいたい300~450グラムほどの重さになる大きいナスです。

 

ナスの紫色は、アントシアン系色素というもので着色されていますが、
この埼玉青大丸茄子はその色素をもたないため、黄緑色になっています。

 

非常に青々としているので、未熟果のように見えなくもないですが、
果肉はとてもしっかりとしていて、みずみずしく、濃厚なうまみが楽しめます。

 

・食味
元々はお漬物の具材に使用されていたくらいなので、
お漬物にも適していますが、加熱するとより青ナスの良さが発揮できます。

 

色味や形が珍しいので、この個性を活かした調理法はとくにおすすめです。

 

ナスの田楽や、まるごと使ったステーキ、油味噌など、
一般的なナスの調理法と変わらず、楽しめます。

 

また、埼玉青大丸茄子は洋風なレシピとの相性が良いです。

 

青ナスを使った野菜ゴロゴロの夏野菜カレーだったり、
パスタやグラタン、ラタトゥイユなどの具材にしたり、使えるレシピの幅は広いです。

 

最近では、埼玉青大丸茄子がフレンチに良く合うとされていて、
フランス料理のレシピにも使われていることがあります。

 

・直売所向けにおすすめ
非常に珍しい色・形をしたナスなので、家庭菜園で育てるのも良いですが、
育てた埼玉青大丸茄子を直売所などで販売してみるのも面白いです。

 

1つ1つの果実がとても大きいので、1個ずつの販売で、
手に取りやすく、値段もつけやすいです。

 

 

 

 

 

 

■埼玉青大丸茄子の栽培のコツ

 

・種まきの適期
直播きで栽培する場合は、充分に暖かくなった5月頃に種まきします。

 

加温して栽培することが出来る環境にあれば、2~3月頃に種まきし、
温床育苗して栽培を開始することもできます。

 

・栽培適温
発芽適温は20~30度必要で、生育適温は10~40度です。
とくに重要なのは、気温が10度を下回らないようにすることです。

 

・栽培方法
露地への種まき、植え付けは、地温が18度以上になってから行います。

 

充分に暖かくなってからでないと、活着に時間がかかり、
その後の生育に影響が出ることもあります。

 

しっかりと太陽の光を浴びさせる必要があるので、ある程度の株間をとり、
整枝・摘葉しながら栽培していきます。

 

35度以上の環境はナスにとっても非常に過酷になりますので、
高温期は株元に敷きわらなどをして、高温対策をとりましょう。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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