ナス 亜硝酸ガス障害

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ナス 亜硝酸ガス障害

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ナスなどの野菜を栽培している時、ガス障害が起こることがあります。

 

ガス障害にも種類がありますが、
特にナスは亜硝酸ガス障害を受けやすいといわれています。

 

ナスが亜硝酸ガス障害になると、どのような症状が出るのでしょうか。

 

 

[ナス 亜硝酸ガス障害]

 

 

■主な症状

 

・葉の白化
ナスが亜硝酸ガス障害になると、まず出やすいのが葉の白化症状です。

 

ガスを受けることにより、葉は一時的に水浸状の症状を出し、
その後少しずつ白化していきます。

 

白化した部分とそうでない部分の境目は明確で、
ガス被害を受けた部分は比較的早くに白化していくため、症状は見つけやすいです。

 

下位葉よりも、中位くらいの葉に症状が出やすいのも、特徴の1つです。

 

・葉が枯れる
亜硝酸ガス障害の症状はおもに白化ですが、
白化しないままに葉が枯れてしまうこともあります。

 

ただ単にしおれてしまうだけでなく、
まるでお湯でゆでたようにぐったりと力なく垂れ下がり、黒っぽく変色します。

 

・花が傷む
亜硝酸ガス障害の症状が出るのは、葉だけではありません。
花にも影響が出ます。

 

花が咲かないというわけではありませんが、
咲いた花の花弁が淡い茶色に変色したり、縮れたようになります。

 

 

■主な原因

 

・菌の死滅
亜硝酸ガス障害は、土中の有機物を分解した時に発生するアンモニアを、
亜硝酸菌や硝酸菌が分解し、硝酸ガスに変化します。

 

硝酸ガスに変化した後は、当然のことながら亜硝酸ガス障害が出ることはありません。

 

ところが、硝酸ガスに分解されず、亜硝酸が溜まった状態が続いた時、
亜硝酸ガスが発生して障害が起こります。

 

そのため、硝酸ガスに分解するための菌が死滅している、
あるいは極端に少ない状態になっていると、亜硝酸ガス障害が起こりやすくなります。

 

・酸性土壌
土中に菌がいたとしても、土が酸性になっていると、菌の働きが弱くなります。

 

菌の働きが弱くなれば、硝酸ガスに分解しきれず、
亜硝酸ガスが発生して障害が起こります。

 

 

■対策

 

・多肥を避ける
肥料や有機物が、必要以上に多い状態が続くと、いくら菌が活動して分解しても、
亜硝酸を分解しきれずに溜まります。

 

土作りの際、土壌改良のために堆肥などの有機物を入れたり、
元肥として肥料を入れることは多いですが、必要以上に加えるのは危険です。

 

必要以上の有機物や肥料は、亜硝酸ガス障害だけでなく、
アンモニアガス障害や多肥による栄養過剰なども起こる可能性があるので、
量には注意します。

 

・酸度の調整
土が酸性になっていると、亜硝酸ガス障害が起こりやすくなります。
栽培前には、石灰類などのアルカリ性資材を使い、酸度の調整を行いましょう。

 

まず、栽培エリアの酸度を計測し、どの程度の酸度なのかをチェックします。
また、調整した後も、再度計測しておくと安心です。

 

ただし、有機物や肥料を土に入れる時に、
一緒に石灰類などのアルカリ性資材を入れると、多量のアンモニアガスが発生し、
今度はアンモニアガス障害が起こりやすくなります。

 

アルカリ性資材を使用する時は、肥料などを入れるタイミングをずらすようにしましょう。

 

・消毒から時間をおく
亜硝酸を分解するための菌は、土壌消毒などによって死滅することがあります。

 

連作をしている場所や、病害虫が出やすい場所などでは、
くん煙消毒や蒸気消毒、殺菌剤を利用することもあるでしょう。

 

その場合は、消毒後に十分な期間をとり、消毒や殺菌効果が抜けるまで待ちましょう。

 

できれば、菌が再び活動できるくらいまで増えるような改良をしておくと、
菌不足による亜硝酸ガス障害は避けられます。

 

 

■判断基準

 

亜硝酸ガス障害は、症状が出始めてからひどくなるまでが、比較的早いです。
症状に気づいた時には、すでに苗の大半の葉が傷んでいることも少なくありません。

 

障害を出さないようにするためには、事前の予防が大切です。

亜硝酸ガス障害は、普段の管理に注意していれば、十分防ぐことができます。

 

特にナスは亜硝酸ガス障害の影響を受けやすい野菜なので、対策をしておきましょう。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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ナス 病害虫 生理障害

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