ナス後作
ナス栽培の後作は?
ナスを含めたナス科の野菜は、連作障害が出やすいといわれています。
ナスを育てた後、同じ場所で育てるのであれば、
どのような野菜が後作に良いのでしょうか。
また、ナスの後作には適さない野菜も、あわせてご紹介します。
[ナス後作]
■ナスの後作に適した野菜
ナスは連作すると、連作障害が出やすくなる野菜です。
ナス科の野菜は多いですが、ナスを栽培した土地を遊ばせるのも、もったいないです。
そんな時は、ナスの後作に適した野菜の中から、育てるものを選んでみましょう。
・トウモロコシ、インゲン、カボチャ
ナスの後作に良いとされる野菜には、トウモロコシやインゲン、カボチャがあります。
ただ、どれもナスと同じ夏に栽培する野菜です。
ナスを育てた直後からの栽培は難しいですが、翌年であれば栽培が可能です。
ナスが残した肥料成分を吸って土をリセットしてくれるので、
輪作の順番に入れておくのがお勧めです。
・キャベツ、ブロッコリー
キャベツやブロッコリーは、ナスの後作として適した野菜です。
ナスはナス科、キャベツとブロッコリーはアブラナ科と、
種類も違うので連作障害が出にくいです。
ナスの栽培が終わってからの栽培が可能なので、
トウモロコシやインゲン、カボチャのように翌年まで待つ必要がありません。
■ナスの後作に適さない野菜
ナスの後作として育てたいのであれば、
やはり適さない野菜も知っておいた方が良いでしょう。
家庭菜園で人気の野菜の中には、ナスの後作に適さないものもたくさんあります。
・同じナス科の野菜
ナス科の野菜は、同じナス科の野菜の連作を嫌います。
これは、ナスも変わりません。
ナスの後に、トマトやピーマン、トウガラシなどのナス科の野菜は避けます。
トマトやピーマンなどは夏野菜なので、
ナスの栽培が終わった後、苗がお店に並ぶことはほぼありません。
けれど、同じナス科で要注意なのが、ジャガイモです。
中間地~温暖地であれば、ジャガイモは春と秋の2回の栽培が可能です。
そろそろナスの土に育てる野菜の苗を買おうとお店に行くと、
ジャガイモの種芋が並んでいることがよくあります。
あまり知られていませんが、ジャガイモはナス科の野菜なので、連作には不向きです。
・根菜類
ナスの後作として適さないのは、ナス科や野菜だけではありません。
地下に可食部が育つ、ダイコンやニンジン、ゴボウなども、
後作には適さないといわれています。
おそらく、ナスを栽培することによって、土中にセンチュウ類が増えたり、
根に症状を出すような病原菌が増えるためです。
根に異常を出す環境となった土で根菜類を育てれば、
結果は無残なものになるかもしれません。
ダイコンは、後作に適しているキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科ですが、
地下に可食部が育つため、適さない野菜に含まれます。
ダイコンやニンジンは、ナスを栽培終了と同じくらいの時期に、
種まきの時期がやってきます。
ジャガイモ同様、お店で種が並んでいても、
ナスの場所には種をまかないようにしましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定