秋ナス 根切り

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秋ナス 根切り

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秋ナスが開花し、実が付くと嬉しいですね!

 

 

秋ナスは、皮が薄くてみずみずしく、種も少なく、
夏に収穫するナスとはまた違ったおいしさがあります。

 

ナスといえば夏のイメージもありますが、
実際に食べるのであれば、秋ナスの方が好き、という方もいるくらいです。

 

秋ナスは、何か特別な品種を育てるというわけではありません。
夏に収穫するナスと同じような品種を育て、秋に収穫したものを秋ナスと呼びます。

 

農家の中には、秋に収穫を集中させるため、
苗の植え付け時期をずらして栽培することもありますが、
初夏から育てた株を長く栽培し、秋にも収穫するのが一般的です。

 

秋まで長く収穫するためには、根切りという作業が必要になります。
この根切りとは、どのような作業なのでしょうか。
また、根切りは、ナスにとってどのような効果があるのでしょうか。

 

 

[秋ナス 根切り]

 

 

■根切りと中耕

 

庭木、果樹の栽培本やサイトには、根切りや中耕といった言葉がよく出てきます。
根切りは、その名の通り根の一部を切る作業で、
新しい根を出させたり徒長しないように行うものです。

 

栽培中に行ったり、苗を植え付ける時に行ったりと、
根切りをするタイミングは、植物の種類や栽培法によって異なります。

 

栽培中に根切りを行う野菜の代表といえば、ナスです。
トマトやタマネギなども植え付け時に、
根切りすることを推奨する方もいます。

 

中耕は作物の周りの表土を浅く耕し、土壌の通気性を向上させ、
養水分が入り込みやすくして作物の生育を促すために行います。

 

中耕は土の表面だけをほぐすことが多いため、根が切れる量は少ないです。
土に子房が入り込むラッカセイや、
水や空気の通りを良くしたいピーマンやシシトウ、
トマトなども中耕を行うことがあります。

 

 

更新剪定を終えたナス、同じタイミングでマルチの上から根切りをします

 

 

■秋ナス 根切りのタイミングと方法

 

秋ナスを収穫するために根切りを行うことは、とても大切です。
ナスに限らず、根を切る作業は少し勇気が要る作業ですが、
タイミングとやり方さえ間違えなければ、問題はありません。

 

ナス栽培の根切りをするタイミングと、方法をご説明します。

・更新剪定

初夏に苗を植え付けたナスは、
順調に生育すれば、梅雨頃には収穫できるようになります。

 

けれど、次々と花を咲かせて実をつけるナスは、
徐々にスタミナ切れを起こし、成り疲れや夏バテを起こしやすくなります。
この時に効果的な作業が、更新剪定です。

 

それまで伸びていた枝葉と根を切ることで、新しい枝や根を発生させ、
疲れた株をリフレッシュさせることができるのです。

 

ナスの枝の、三分の一~半分ほどの長さ、
あるいは葉を1枚~3枚残して切りましょう。

>>ナス 更新剪定

 

 

スコップに体重をかけてザクッと切ります

 

 

◎地植えの根切り
更新剪定では、地上部の剪定が注目されがちですが、
地下の根を切ることも、重要なポイントです。

 

地上部の枝を短く切っているのに、根を切らずにそのままにしていると、
地上と地下のバランスが悪くなり、生育不良に陥りやすくなります。

 

更新剪定は7月下旬~8月上旬くらいまでの間に行うので、
根切りも更新剪定と同じタイミングで、行います。

 

株元から30cmほど離れた場所に、スコップの刃先を思い切って入れ、
2か所~数か所、地下の根を切ります。
*円形にぐるりと切っても良い、とする説もあります。
株の様子を見て、いろいろ試してみてください。

 

根を切ったところには隙間ができるので、この部分に追肥を行いましょう。

 

・容器栽培の根切り

鉢やプランターで栽培している場合も、根を一度切ることで、
根詰まり気味だった容器内をリセットできます。

 

プランター、鉢栽培ではできるだけ株元から遠い、
10~20cmほど離した場所に、数か所シャベルを入れて根を切ります。

 

株元に化成肥料か液体肥料を与え、
その後、表土に腐葉土やわらを敷くと、
乾燥や泥はねを予防し、元気に生長します。

 

・容器栽培の根詰まり
地植えではあまり起こりませんが、鉢やプランターなどの容器栽培では、
栽培途中で根詰まりを起こすことがよくあります。

 

特にナスは、根の生育も旺盛なため、小さな容器で育てていると、
すぐに根詰まりを起こして生育不良になります。

 

根詰まりを起こすと、水の通りが悪くなる上に、
土が少なくなるため、水分や肥料成分を保持する力が弱まります。

 

ナスは水も肥料も多く求める野菜なので、根詰まりを起こしていると、
水切れや肥料切れを起こす可能性が高くなります。

 

容器の中でいっぱいになっている根を少し切ることで、
水がまた土に浸み込みやすくなります。

 

水が浸み込みやすくなれば、肥料成分や新鮮な空気も入りやすくなり、
生育が良くなります。

 

 

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水の通りが悪くなったと感じたら、
穴あけ大将や支柱の先など尖ったものを使って土に穴をあけます。

 

穴は浅いものではなく、鉢底石に届くくらいまでしっかりとあけるようにします。

更新剪定ほどの強い効果はありませんが、
根を切る量が少ない分、初心者にも試しやすい方法です。

>>ナス 根詰まり対策

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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