くろぷり
くろぷり
くろぷりは、1913年創業のサカタのタネの比較的新しい品種です。
くろぷりを含むサカタのタネのおうち野菜は、
どれも非常に丈夫な性質をもち、家庭菜園に適したものが多いですね。
くろぷりの特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。
■くろぷりの特徴
・収穫期間が長い
収穫の目安は、約10~15センチになった頃です。
ナスのサイズは、温度や天候で地域差が大きいです。
くろぷりは一般的に流通している「中長ナス」のサイズに最も近く、
早どりすることで、長く収穫が楽しめます。
また、真夏が来る前の7月下旬頃に、
主枝と側枝2本を切り戻して、新しい芽を伸ばせば、秋ナスが楽しめます。
>>ナス 更新剪定
・調理しやすくおいしいナス
くろぷりは、とても扱いやすいサイズなので、調理に使いやすいです。
煮ても、焼いても、生でお漬物にしてもおいしいナスなので、
さまざまな調理法で味わえます。
ナスのしぎ焼き、とろっとして格別のおいしさです
■くろぷりの栽培のコツ
・畑づくり
植え付けの2週間以上前に、1平方メートルあたり、
苦土石灰100グラムを入れ、良く耕しておきます。
元肥は、1週間ほど前になった頃に、同じく1平方メートルあたり、
完熟堆肥を2~3キロ、化成肥料を150~200グラム全面に施します。
・植え付け
深さ30センチ以上の横長コンテナの場合、2株、
直径30センチ以上のポットの場合、1株、
畑の場合は、株間を約50センチとり、植え付けていきます。
ナスの苗は、根付き、しっかりと生育するまでの時間を要する野菜です。
そのため、植え付け直後は、若干、しおれたようになることがあります。
苗がしおれたようになるのは、特に、植え付け時の気温が、
しっかりと上がっていない時に起こる栽培トラブルの一つです。
充分に気温が上がっていない時期に植え付ける場合は、
黒いマルチフィルムを使い、活着が早まるよう、保護してください。
・仕立て方
一番花のついている主枝と、その下の側枝を2本残し、3本仕立てにします。
・誘引
誘引ヒモを使い、八の字になるように結んでいきます。
この時、茎が生長するのを考慮し、
ヒモはある程度余裕を持たせておいてください。
・剪定
7月下旬を目安に更新剪定を行うと、
秋にもまた、秋ナスとしての収穫が楽しめます。
真夏になるとどうしても生育がおちてくるので、
草勢が弱り切る前に側枝を間引き、
主枝も3/1から1/2程度に思い切って切り詰めてください。
剪定後は、追肥とたっぷりと水を与えれば、勢いよく新枝が伸び、
そこから秋ナスが実るようになります。
追肥は、即効性のある化成肥料をおすすめします。
・追肥
2週間に1度追肥を行います。
・梅雨明け後の管理
ナスは非常に乾燥に弱い作物です。
水が足りなくなると生長不良となり、果実が硬くなり、味もおちます。
梅雨明け以降は、乾燥を避けるため、敷きワラなどの資材をひき、
土の乾燥と、地温の上昇を防ぐと良いです。
特に、プランター・コンテナ栽培は乾燥しやすいため、注意が必要です。
・収穫
くろぷりは、果実の長さが13センチくらいの時に収穫します。
株を疲れさせず長期収穫のために、
10センチを超えたら収穫するくらいの早どりがおすすめです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定