ナス 台風対策
家庭菜園にも台風がくることがあります
台風といえば、豪雨や暴風が起こります。
豪雨や暴風時に、育てているナスはどう保護すれば良いのでしょうか。
また、台風が去った後はどのように手当をすれば良いのでしょうか。
[ナス 台風対策]
■台風が来る前
まずは台風が来る前に、台風に備えて準備をしておきましょう。
実際に台風がくるまで、どこまで強い風が吹くのか、
どれだけ長時間雨が降り続けるのかは分かりません。
もしかしたら急に進路を変えることもあります。
それでも事前に準備しておくことで、
大型台風がやってきた時に、被害を最小限にとどめることができます。
大きな被害が出てからでは、対処できないこともあるので、
楽観せずに準備を怠らないようにしましょう。
・支柱の補強
なにはともあれ、支柱が倒れてしまってはいけません。
支柱が倒れると、支えている枝まで巻き込んでしまい、折れることもあります。
すでに支柱を立てている状態になっているはずですが、
再度紐などで結んでいる部分が緩んでいないかを確認します。
もし緩んでいる場所があれば、結びなおしておきましょう。
2本の支柱をクロスしただけの状態であれば、
さらに支柱を増やしてしっかりと紐で結んで補強します。
ダイオ防風ネット 2×5m C)園joy-marutoyo
・防風ネット
園芸店やホームセンターなどに行くと、防風ネットというものが売られています。
ある程度にカットしたものや、必要分カットする量り売りのものもあります。
暴風ネットは、基本的に株の周りに設置します。
支柱などを立てて、そこに結んでナスを囲います。
露地栽培、プランターなど栽培で避難できない場合も、
防風ネットで囲うことで、風害が軽減できます。
家庭菜園用の小さいサイズも売られています。
台風前に実は収穫しておきます
・実の収穫
枝に重い実がなっていると、それだけでも枝に負担がかかります。
また風に揺れることで実が傷付きやすくなり、ヘタがちぎれるともあります。
清潔なハサミを使って切ったわけではない切り口からは、
雨や風を受けて菌が入りやすくなり、病気の原因になります。
また、重い実が下がっていると、枝ごと揺さぶられることにもなりかねません。
トゲの鋭いナスは、すれて傷ついてしまいます。
台風が近づいてきたら、収穫できそうな実をすべて収穫してしまいましょう。
先に収穫しておくことで、実は良い状態で収穫できますし、枝の負担も減ります。
・鉢、プランター栽培
鉢やプランターで容器栽培をしている場合は、
台風の前日に室内に取り入れてしまう方法があります。
室内なので日当たりは悪くなりますが、
台風の間は天気が悪いことがほとんどですし、
1日や2日くらいなら室内に置いても問題ありません。
風や雨が心配なら、いっそ室内に避難させておく方が安心できます。
移動ができる容器栽培ならではの台風対策です。
■台風が去った後
激しい雨風の台風が過ぎた後、被害がなければ問題ありませんが、
対策をしていても被害が出ることがあります。
台風が過ぎたら、ナスを入念に調べて手入れをしておきましょう。
・元に戻す
台風対策のためにかけていた暴風ネットをはずします。
補強した支柱は、邪魔にならないのであればそのままでも構いません。
もし邪魔になるのであれば取り外して元に戻しておきます。
室内に取り入れていた鉢やプランター栽培のナスも、
外の日当たりの良い場所にまた戻しておきましょう。
数日の日照不足は生育に問題ありませんが、期間が長いと生育不良になります。
・傷んだ部分の除去
風であおられて葉や枝が傷むことがあります。
傷んだ部分を無理に残しておくと、
雑菌が入ることがあるので、清潔なハサミで切り取っておきましょう。
・土寄せ
風で株ごと揺れたりすると、株元がぐらぐらになって根が露出することがあります。
そのままにしておくと良くないので、軽く土寄せをしておきます。
容器ごと倒れてしまったものも、こぼれて減った分の土を足しておきます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定