ナス 多収穫のコツ
丸ナス、いっぱいなりました
ナスは夏野菜の中でも人気があり、毎年欠かさず栽培する、という方も多い野菜です。
そんなナスですが、せっかく育てるのであれば、できるだけ多収穫にしたいものです。
しかし、良いナスを毎年豊作にするのはけっこう難しいことです。
ナスを多収穫にするには、どのようなポイントがあるのでしょうか。
[ナス 多収穫のコツ]
■ナス 多収穫にするコツ
ナスは家庭菜園でも育てられる野菜の1つですが、初心者の方の中には、
思ったほど収穫できなかった、と感じる方もいるようです。
ナスを多収穫にするコツをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
・品種選び
ナスにも品種がたくさんあります。
その中でも、育てやすく多収穫になりやすい性質を持ったものを選ぶことで、
ナスを多収穫にすることができます。
「とげなし千両二号」や「筑陽」は、
ホームセンターなどでもよく見かける品種なので、手に入れやすいです。
他にも、サントリーから出ている「たくさん中長ナス」も多収穫です。
少し珍しい「長ナスぶらぶら」なども、育てやすく、
多収の性質に改良されているのでお勧めです。
・水やりと追肥
ナスは水を多く欲しがる野菜だといわれます。
けれど、過度な水やりは禁物です。
鉢やプランターなどの容器栽培と地植えとでは、水やりの頻度が異なります。
どちらかというと、鉢やプランターの方が、土の乾きが見えやすいので、
水やりのタイミングをはかりやすいです。
地植えは、容器栽培よりも水やりの頻度が落ちますが、
生育ピーク時は気温も高く、蒸散量も多いので、水切れしやすくなります。
また、ナスは水の他に、肥料もよく食うといわれています。
肥料切れが起こると、スタミナが切れて花付きが悪くなったり、実の肥大が悪くなります。
与えている肥料が粒状などの固形肥料の場合、土が乾いていると肥効が悪くなります。
これは、肥料成分が水に溶けることによって、ナスが吸収できるようになるためです。
適度な湿気を保つことは、肥料切れを防ぐことにもつながります。
容器栽培でも地植えでも、ナスの調子や天候、土の状態を見ながら、水を与えましょう。
また、追肥も忘れずに行うことで、必要量の水と肥料を吸収できるので、
丈夫な株に育ってスタミナも続き、多収穫になります。
ナスは、花を見ることで肥料切れかどうか判断できます。
雌しべの頭が雄しべに隠れている時は、肥料不足のサインです。
追肥のタイミングでなくても、液体肥料など即効性のある肥料を与えて、
様子を見ましょう。
ただし、肥料不足サインが出たからといって、
一度に多量の肥料を与えてはいけません。
多く実っている畑は、仕立てや整枝にも気を配っていますね
・仕立てと整枝
ナスは主枝を2本~4本に仕立てて育てます。
主枝の本数が多ければ多いほど多収穫になるイメージがありますが、
初心者の方は、2本~3本でチャレンジするのがお勧めです。
主枝の本数が増えれば、それだけ水や肥料の管理が難しくなります。
2本~3本であれば、多収穫にしやすくなります。
また、不要な枝や脇芽は、随時取り除いたり、剪定しておきましょう。
ナスに任せて枝を放置していると、どんどん茂って管理しにくくなります。
また、あっちにもこっちにも花を咲かせて実をつけるため、
実が小さくなりやすいですし、しだいに実付きも悪くなります。
あまり欲張らず、必要な枝と不要な枝とを見分けられるようになることが、
多収穫になる近道です。
・日当たりと株間
ナスは日当たりを好む野菜です。
日照不足によって、生育不良だけでなく、病害虫の被害にもあいやすくなります。
日当たりの良い場所を選ぶということは、多収穫にもつながるわけです。
場所としては日当たりが良くても、育てている環境によって、
日当たりが悪くなっていることもあります。
狭い場所にたくさん苗を植えると、株間が十分にとれません。
苗が小さいうちは良いですが、生長すると葉も大きくなってくるので、
必要なスペースが広くなります。
株間が狭いと、葉と葉が重なって日陰を作るため、
日当たりが悪い環境となります。
また、株間が狭いと、風通しも悪くなるため、
病害虫の発生を助長することになりかねません。
できるだけ長い期間、実をつけさせて生長を続けさせるためには、
健康で丈夫な株に育てることが必須です。
そのためには、大きく生長した後も日当たりが良い環境を作ることも大切なのです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定