たくさん中長ナス
たくさん中長ナス
中長ナスは、ナスの中でもとても使いやすい定番の品種です。
たくさん中長ナスは、サントリーフラワーズより、
2017年の新商品として、4月上旬より販売が始まります。
■たくさん中長ナスの特徴
・栽培しやすい
プランターでも栽培ができ、初心者でも育てやすい品種です。
早生種なので、栽培初期からたくさんの収穫が見込め、育てる楽しみ、
それを収穫して味わう楽しみが得られます。
・安定のした美味しさ
多少収穫が遅れ肥大しても硬くなりにくく、とても美味しく食べられます。
中長ナスは、果長が13~16センチでいろいろな調理に適しているので、
いろいろなナス料理が楽しめます。
■たくさん中長ナスの栽培のコツ
・土づくり
ナス科は連作障害が出やすいので、プランターの場合は全て土を取り替え、
畑の場合は、他のナス科の野菜を栽培していない場所で栽培を開始します。
植え付けの15~20日前になったら、1平方メートルあたり堆肥を2キログラム、
苦土石灰を100グラム入れ、充分に耕しておきます。
ナスは地中に根をぐんぐん伸ばす作物なので、深く耕すのがポイントです。
植え付けの7日~10日前になったら、
窒素8、リン酸8、カリ8などの配合肥料を、
1平方メートルあたり100グラム混ぜ込みます。
その後、幅60センチ、高さ20センチほどの畝を作って、
マルチフィルムで保護します。
マルチフィルムを張ることで、地温上昇はもちろん、
雨による泥ハネや雑草を防ぐことができ、病害虫防除に役立ちます。
・植え付け
ナスは高温を好む作物なので、充分に気温が上がってから定植するようにします。
関東地方の場合は、4月下旬~5月上旬あたりが植え付けの適期です。
また、ナスは肥料を多く要するので、元肥をしっかり与え、
株間50センチ以上をとり、定植させます。
植え付けが完了したら、株元の茎を仮支柱に結び、倒れないようにします。
一番花が咲く頃になったら、
勢いの良い枝を2本と、主枝を残して3本仕立てにします。
この時も、茎と支柱を結びますが、ある程度緩く結んでください。
プランターに植え付ける場合は、
土の容量が20リットル以上になる大きめの鉢を選んで、1株ずつ植えます。
土は、ウォータースペースを残すため、大体8~9割がベストです。
・追肥
畑の場合は、2週間に1度、畝の両側に配合肥料50グラムをすきこみます。
ナスは肥料が足りていないとめしべが短くなります。おしべと比べて、
めしべが長い状態を保てるようにしましょう。
・整枝・脇芽かき
一番花が咲くまでの脇芽は全て摘み取ります。
3本仕立てにした後は、その都度、枝の混みあい具合をみて選定を行います。
・水やり
乾燥に弱いので、夏場は特に、水やりを毎日欠かさず行います。
上から水をかけるだけでなく、葉の裏にも水がかかるようにすると、
アブラムシなどの病害虫を防げ、一石二鳥です。
・収穫
たくさん中長ナスは、長さが13~16センチの頃に収穫します。
それ以上の大きさになると、株自体が疲れてしまうので、
あまり大きく育てずに適期に収穫するようにしてください。
そうすると、総収穫量が増します。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定