ヘタ紫茄子
ヘタ紫茄子 C)加賀野菜(知る)
ヘタ紫茄子は、松下種苗店のオリジナル品種です。
松下種苗店さんは石川県にある老舗の種苗店で、
地元の特産である加賀の伝統野菜の種子を販売している専門の種苗店です。
加賀太胡瓜や打木源助大根など、
古くから伝わる品種が販売されているので、
石川県に住んでいる方はもちろんのこと、他県の方にも親しまれています。
■ヘタ紫茄子の特徴
・小ナス
ヘタ紫茄子はヘタの下までしっかり紫色をしていることから名付けられました。
色ツヤの良い小ナスで、とてもおいしいナスです。
ちょっと変わった短卵形と呼ばれる形ですが、
果実の揃いが良いのも特徴の1つです。
・草勢
生育はとても良く、枝は中開性、中生種に属します。
色ボケやなり疲れも少なく、品質の高いナスが長く味わえます。
・食べ方
一番おいしいのは一夜漬けです。ヘタをつけたまま漬けると良いです。
加賀では、宿漬け(ぬか漬け)やなすのそうめんかけ、
オランダ煮などの郷土料理が有名です。
ナスのヘタは陰干ししたものを煎じて飲むと、
咳止めになると言われています。
夏風邪が流行する時期でもあるので、覚えておくと良いでしょう。
■ヘタ紫茄子の栽培のコツ
・植え付け
霜の心配がなくなる4月下旬~5月頭頃に種まきを開始するか、
若苗を定植させます。
接木苗を利用すればより簡単に確実に栽培できます。
畝幅は約120センチ、株間は50センチほどで1列植えにします。
・仕立て方
一般的な3本仕立てにします。
やや開帳性のある品種なので、支柱を立て樹を挟むように誘引していきます。
・収穫
収穫適期は、大きさが卵くらいになった頃で約30グラムほどです。
朝夕の涼しい時間帯に収穫してください。
また、開花が見られるようになったら追肥も行います。
肥料切れや水切れは、ナス栽培に致命的です。
色ツヤが悪くなり、果実も硬くなって味が落ちてしまいます。
・収穫後の管理
早朝に下に垂れている葉や収穫した箇所の下の葉は早めに摘み取り、
果実に日光がたくさん当たるようにしてください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定