マルボーノ茄子
マルボーノ茄子
マルボーノ茄子は、山陽種苗株式会社のナスです。
山陽種苗株式会社は、昭和22年に兵庫県にて創業した、
日本の老舗種苗会社です。
そんな日本の種苗会社である山陽種苗ですが、
マルボーノ茄子は、イタリアナスに分類されるナスです。
マルボーノ茄子は、日本の種苗店ではなかなか育成していない品種なので、
品種の特徴と栽培のコツをわかりやすくご紹介します。
■マルボーノ茄子の特徴
・イタリアナスとは?
イタリアナスというのは、俗にイタリアでつくられたナスのことで、
その中には、カプリスやローザビアンカ、ゼブラといった、
さまざまな種類の固定種があります。
イタリアでは日本と違って、生でナスを食べる習慣は少なく、
イタリアナスの多くは、加熱調理に適したものが多いです。
種類によって食味に違いはあれど、どれも肉質が柔らかく、
加熱すれば、とろけるような食感が味わえます。
また、一般的に、アメリカやイタリアの固定種は、
緑色のヘタのものが多いですが、
マルボーノ茄子は日本のナスと同じような、紫色のヘタです。
・プロスペローサに似ているナス
プロスペローサ(プロスペローザ)は、イタリアナスの中でも、
日本の丸ナスに酷似したナスの伝統品種です。
マルボーノ茄子は、このプロスペローサに良く似ています。
肉質はとても柔らかく、甘味が感じられる丸ナスで、
イタリアナスのような、皮の硬さもなく、日本人好みです。
・調理方法
気になる調理方法ですが、やはりイタリアナスということで、
加熱調理が一番おすすめです。
まずは、炒め物やてんぷら、ステーキなど、いつものナスと同じく、
加熱調理して味わってみてはいかがでしょうか?
また、イタリアナスであることを活かせるような、
ラタトゥイユやナスのグラタンといった洋食メニューもおすすめです。
マルボーノ茄子の商品紹介ページでは、
お漬物にも使えるとのことだったので、イタリアナスの漬物にも、
チャレンジしてみる価値がありそうです。
・品種情報
草姿は立ち性で、日本のナスとは違い、
ヘタや葉にトゲがないので、栽培管理や収穫作業が容易です。
果実もすぐに丸々と太り、たくさんの収穫が得れます。
■マルボーノ茄子の栽培のコツ
・種まきの適期
種まきの適期は、3月下旬以降です。
早まきや、充分気温が上がっていない段階での定植は、
奇形果が出やすいので、あまりおすすめできません。
しっかりと気温の上がる時期を見極めて、
定植させるようにしましょう。
・水やり
家庭菜園向けの品種なので、とても栽培しやすいですが、
開花時期に水切れを起こすと果実が上手く育たないので、
充分注意して水やりを行います。
・肥料
栽培期間中、追肥なしでは肥料切れしてしまうので、
収穫開始くらいを目安に、適宜追肥するようにしてください。
・収穫
マルボーノ茄子は、直径10センチほどが収穫適期サイズです。
重さはずっしりと重みを感じる、約200~300グラムになります。
皮が薄く、肉質も柔らかいので、果実を傷つけないよう、
丁寧に収穫するように心がけましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定