千両
千両
千両は、千両二号と同じくスーパーにも、たくさん並ぶほどの大人気品種です。
千両二号は、夏秋栽培、トンネル栽培に適している品種ですが、
千両は、ハウス栽培に適しています。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
なお、草花にも「センリョウ」がありますが、それとは全く別の物です。
草花のセンリョウは、冬に鮮やかな実をつけ、
お正月の縁起物として飾られる作物で食べることはできません。
[千両]タキイ種苗
■千両の特徴
・古くから愛されている品種
千両、千両二号は昭和30年代に完成し、それ以来長く親しまれている品種です。
特に、岡山県や京都府で広く栽培されている品種で、品質が良いです。
岡山県や京都府の気候にマッチした品種であることは間違いありませんが、
この地域は、支柱材料の竹が豊富に用意でき、広まったとされています。
・極早生種で初期収量が多い
千両は生育が良く、成り休みの少ない多収種なので、
ハウス栽培をすれば早く長く収穫が見込めます。
・石ナスと色ボケ果の発生が少ない
果実が上手く太らず、硬くて小さくなってしまうことを石ナスといいます。
また、色がしっかりとつかないことを、ボケなすや、色ボケ果といいます。
千両はこれらの発生が少なく、品質の良いナスを長く収穫しやすい品種です。
千両の苗
千両の着果
■千両の栽培のコツ
・ハウス栽培
ハウス栽培の場合、7月下旬頃に種まき、10月頭に定植させ、
そこからハウス栽培を開始します。
ハウス栽培では、翌年夏まで長く収穫することができます。
農家の方が使用している大きく広いハウス栽培だけではなく、
家庭菜園向けの簡易的なハウス栽培でも栽培ができるので、
ぜひ、チャレンジしてみてください。
・定植
定植は、一番花が開花する直前が適期です。
・追肥
一番果を収穫する頃から追肥をはじめてください。
・保存方法
保存する千両なすは、水分が逃げないように1つずつ丁寧にラップに包み、
冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。
冷やしすぎると味が落ちるので、野菜室で保存するのがポイントです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定