新長崎長茄子
新長崎長茄子
新長崎長茄子は、名前の通り、長崎県にて栽培されていた品種です。
その歴史は古く、明治~大正初期に在来種として定着し、
現在は、長崎県に本社をかまえる八江農芸株式会社でつくられています。
新長崎長茄子の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■新長崎長茄子の特徴
・歴史
現在の長崎県長崎市三川町にて栽培されていた在来種を、
現川町の藤本山重氏が選抜して、受け継がれた品種です。
昭和30年台には、野浦種苗が、そして、40年台に入って、
現在つくられている、八江農芸株式会社の品種として定着しました。
・夏秋栽培に適している
夏秋どり専用のナスで、耐暑性・耐湿性にとても長けています。
九州地方を原産とする作物は、ナス以外の野菜にしろ、
暑さに強いものが多いです。
・秀品率が高い
新長崎長茄子は、約35センチほどの細長いナスで、色ツヤが良く、
色ボケしにくい果実がとれます。
長さも相当な存在感ですが、形が整っているのでとても美しく、
秀品率の高い品種として知られています。
ナス蕎麦、暑いときにおいしいです
・食べ方
細い分、火の通りも早く、ふっくらと柔らかく加熱調理が出来ます。
煮物、焼きナス、さまざまな調理法に適しているので、
家庭菜園での栽培も、秋の終わりまで飽きずに楽しめる品種です。
■新長崎長茄子の栽培のコツ
・草姿
草姿は、半開帳性で、着果は、4つの葉に1つの花をつけます。
晩生種のため、生育は穏やかですが、決して草勢が悪いわけではなく、
むしろ、旺盛で育てやすいです。
・支柱
新長崎長茄子の栽培で一番注意したいのは、支柱です。
新長崎長ナスは果実のサイズが約35センチと長く大きく育つので、
草丈をぐんぐん上に伸ばしていく必要があります。
しかし、その際に倒伏してしまうこともあるので、丈夫な支柱を立てて、
しっかりと倒伏を防ぐことが大切です。
また、他の株と重なり合うと、より倒伏のリスクが増してしまうので、
畔幅や株間を出来るだけ広く取り、ゆとりあるスペースで栽培しましょう。
・収穫
収穫適期サイズは、約35センチです。
それ以上大きくなると、株に負担をかけ、後々の着果に響きます。
低温期に着果する一番果は、受粉が充分でないため、石ナスになりやすいです。
一番果は早めに収穫して、それ以降に収穫適期サイズでの収穫をします。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定