香川三豊ナス
三豊ナス
香川県の三豊(みとよ)ナスは、約40年ほど前から作られています。
ナスの品種の歴史としては、格段古い品種というわけではないですが、
三豊市近郊の特産品として、とても人気があります。
■香川三豊ナスの特徴
・大きい水ナス
一般的なナスの3倍以上の大きさにもなる水ナスです。
同じ水ナスと比べても、三豊ナスの大きさは別格です。
形は、しもぶくれした形の巾着ナス~丸ナスの中間です。
三豊ナスの形はややバラつきがあり、
形の違うものが、一株からとれることもあるようです。
・三豊ナスの起源
昭和初期に、香川県の農家の人が朝鮮半島へ行き、
そこからこのナスの種を持ち帰ったのが、はじまりです。
しかし、大きい水ナスということで、果実に傷がつきやすく、
現在の特産品となるまでには、だいぶ年月がかかりました。
三豊ナスの栽培自体は、約40年の歴史がありますが、
出荷されるようになったのは、2006年のことです。
香川県三豊郡にあった7つの町が合併して、
「三豊市」が誕生したことをきっかけに、
特産品としての三豊ナスの栽培・出荷が活発になりました。
現在では、テレビなどのメディアで取り上げられるなど、
知名度をグッと伸ばし、人気はうなぎのぼりです。
・美味しい食べ方
三豊ナスは、皮が薄く、とても柔らかい肉質です。
漬物などの生食も良いですが、
麻婆茄子や煮びたしといった加熱調理にも適します。
炒め物などにしても、口に入れた時の食感が良く、
皮まで美味しいナスです。
とろけるナスのピザも美味しいです
■香川三豊ナスの栽培のコツ
・入手方法
三豊ナスは、地元特化のローカルな固定種のため、
苗や種としての入手難易度はやや高めです。
タキイ種苗店では、日本なす紀行 セット(4月)として、
香川三豊ナスを含む、固定種4品種と一気に育てられる、
接ぎ木苗を販売しているので、そちらが大変おすすめです。
・収穫
収穫は、6月下旬~10月下旬頃までで、
旬の季節は、7月~9月です。
収穫までの管理にも同じことが言えますが、
非常に果実がデリケートなので、やさしく取り扱ってください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定