みず茄
みず茄
みず茄(ミズナス)は、タキイ種苗店より出ている水ナスの品種です。
ナスは元々灰汁(あく)が強いため、生食には向いていないとされましたが、
水ナスの品種は灰汁が少なく、水分を多く含んでいて、生食に向きます。
今は日本各地で栽培されますが、元々は大阪府の泉州地域の特産物で、
主に浅漬けなどの生食で食べられています。
みず茄の特徴と育て方のコツをご紹介します。
[みず茄]タキイ種苗
■みず茄の特徴
・多汁質で甘みがある
収穫したてのみず茄を絞るとたくさん汁が出てくるほど、
皮が柔らかく、水分量の多い品種です。
灰汁が少なく、甘みのある品種なので、ぜひ浅漬けにして食べてみてください。
また、ミョウガなどの薬味と合わせて食べると絶品です。
・長卵形の極早生種
栽培開始から収穫までの期間が短く、とても栽培しやすい品種です。
露地抑制栽培の場合、5月下旬頃に種をまき、7月中旬に定植させ、
8月下旬~10月中頃まで収穫することができます。
・色ボケしにくい
色ボケとは、果実の皮のツヤがなくなり、色がボケてしまうことです。
主な原因は、果実が肥大する段階に、
水切れを起こすことによって起こる症状です。
みず茄の場合、土の水分をしっかりと吸い上げる力があるので、
水切れが起こりにくく、色ボケ果もできにくい特徴があります。
代表的なナスの品種に千両二号がありますが、
千両二号と比較すると、水切れは起こりにくい品種です。
■みず茄の栽培のコツ
・栽培環境
日当たりが良く、風通しの良い場所を選びます。
ナス科の野菜は連作を嫌うので、少なくとも3年は、
ナス科の作物を育てていない場所で育てます。
・栽培方法
ナスには、長ナス・丸ナス・水ナス・米ナスなどのタイプがありますが、
どのタイプも基本的な栽培方法は変わりません。
みず茄の場合も、一般的なナスと同様に栽培・管理を行ってください。
・水やり、追肥
水ナスは、土の中の水分をしっかりと吸い上げるため、
水切れが起こりにくいナスといわれています。
しかし、ナスはとても水・肥料を好むので、
水切れ、肥料切れが起こらないよう、注意する必要があります。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定