折戸ナス
折戸ナス C)JAしみず
折戸ナス(おりどなす)は、
静岡県静岡市清水区で栽培されるナスの在来品種です。
ナスの品種の知名度としては決して高い方ではありませんが、
折戸ナスというのは、とても歴史のある有名なナスです。
ナスを使ったことわざの一つに「一富士二鷹三茄子」という言葉があります。
初夢を見る順番として縁起の良いものを並べたものですが、
この初夢の舞台は全て「静岡県」です。
世界に誇る静岡県の富士山、そして、その地域を治めていた、
徳川家康公が好んでいた鷹、茄子がこのことわざの由来です。
このことわざに出てくるナスビは、「折戸ナス」のことなんです。
■折戸ナスの特徴
・静岡県の名産品
折戸ナスは、平成24年に静岡県の、
「しずおか食セレクション」の1つとして認定され、
現在もJAしみず折戸ナス研究会の生産者によって、栽培されています。
・折戸ナスとは?
清水特産の折戸ナスは、丸ナスの一種で、
通常のナスにはない濃厚な味と肉質の良さが魅力的なナスです。
家康公が愛したナスであり、現在も徳川家康公を祭る、
「久能山東照宮」に折戸ナスが毎年奉納されています。
■折戸ナスの栽培のコツ
・種の入手は難しい
明治以降栽培が途絶えていましたが、2005年に国から種子を譲り受け、
現在は、生産者とJAとして協力して、2007年より出荷されています。
しかし、家庭菜園における種の入手はなかなか難しいとされる在来品種です。
折戸ナス自体は適期になれば、インターネットで購入することができます。
・栽培難易度が高い
折戸ナスは非常に生産量の低いナスとして知られています。
JAしみず折戸ナス研究会の生産者さんたちも、
折戸ナスの栽培は難しいと言っています。
通常のナスと比較すると、約1/3ほどの生産しか得られません。
トゲもたくさんあり、鋭いので、果実同士で傷めあってしまうこともあります。
2月に種まき、4月に定植、収穫は6~7月なので、
折戸ナスを購入したい方は、この時期を狙ってみてください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定