夢しずく
夢しずく
夢しずくは、トキタ種苗から出ている水ナスの品種です。
手でギュッと握ると、ポタポタと水分が出るほど、柔らかく水分の多いナスで、
ぬか漬け、浅漬け、ナスのお刺身もとてもおいしく食べられる品種です。
■夢しずくの特徴
・多収性の水ナス
草姿は半立性で着果性に優れています。
側枝の発生が良く、2～3葉に1つは着果し、おいしい水ナスがたくさんとれます。
暑さにも強い品種なので、高温期でも色ボケせず、秀品率も高いです。
・収穫の適期
手の平サイズで小さいものの、水分を多く含むため、
収穫適期の果実の重さは、200～250グラムほどが妥当です。
・水ナスのお刺身とは？
水ナスは、生食に適しています。
果肉はとてもきめが細かく、水分からは甘みが感じられます。
ナスのお刺身は、関西圏で良く食べられる水ナスの食べ方で、
とてもおいしく簡単です。
通常のお刺身のように、カットしてお皿に盛り付け、
醤油やわさびでいただきます。
この時、水ナスはピーラーを使って縦に縞模様が入るように皮を剥き、
それからスライスするとお皿に盛った時にとても綺麗です。
涼し気な印象もあり、夏のおつまみにもピッタリです。
・購入方法
トキタ種苗さんより購入です。
小袋は、40粒 350円、70粒 500円、
プロ向けの2,000粒 10,280円の大袋もあります。
■夢しずくの栽培のコツ
・種まき
夢しずくは発芽に充分な温度が必要になってくるので、
しっかりと気温を逆算して種まきを行います。
植え付けまでの流れとしては、12センチポットに3粒ずつ蒔き、
本葉2枚で間引き、本葉が7枚ほどになるまで、しっかりと育てます。
本葉7枚ほどの苗になるまで、約60日前後かかる計算です。
住んでいる地域にもよりますが、発芽には26度近い気温が必要なので、
平均気温17度以上を目安に種まきを行います。
・植え付け
水はけが良く、水持ちの良い土壌を好みます。
また、たっぷりと日光に当てて栽培していきましょう。
植え付け時の株間は、2本仕立ての場合、45センチ、
3本仕立ての場合は、65センチを目安に、
120センチ前後の畝に一条植えしていきます。
・追肥
追肥は、定植後約1週間し、十分活着した頃から開始します。
化成肥料を40グラムほど施し、中耕します。
ナス栽培は追肥と水やりがポイントです。
実のなり、太り具合などに大きく影響してくるので、
1回目の追肥以降、2週間を目安に追肥を忘れずに行ってください。
・高温期の管理
夏は地温が高まるため、敷きワラやマルチングをして軽減させましょう。
・ホルモン処理
低温期に栽培を開始した場合は、必ずホルモン処理を行い、確実に着果させて、
草勢が安定するようにサポートします。
早めの露地栽培、トンネル栽培の時は、ホルモン処理が必須です。
・収穫
一番果は早めに収穫します。
収穫の時に着果した側枝の基部の葉、2枚までを切り戻していくと、
なり疲れしにくくなり、安定して収穫が得られます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定
