ナス 育て方

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小五郎 

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小五郎

 

 

ナスの実の形は、品種によってそれぞれ異なりますが、
この「小五郎(こごろう)」はヘタ近くが太めの長めの卵形になります。

 

収穫中期以降も草勢が持続する品種なので、
作りやすいので結果的に収量も多くなります。

 

 

[小五郎]タキイ種苗

 

 

■小五郎の特徴

 

・実は、ヘタ近くの実の周りが他のナスよりも太めで、長い卵形の品種です。
・実のそろいがよく、秀品率も高い品種です。
・実の色は濃い黒紫色で、「千両二号」よりもツヤがあります。
・色がボケた艶のない実が少ない品種です。
・果肉は「千両二号」よりやや緻密です。
・果皮はやわらかくて品質が良い品種です。
・草姿は立ち気味の中立性です。
・枝はやや太めの品種です。
・節間の長さは幾分長く、葉の大きさは中葉の品種です。
・草勢は旺盛です。

 

 

■小五郎の栽培のコツ

 

●定植まで
育苗の目安は、栽培方法によって変わります。
半促成栽培やトンネル栽培では、90日前後が育苗の目安です。

 

露地早熟栽培では80日前後、露地抑制栽培では60日前後が、
育苗の目安となります。

 

どの栽培方法でも定植は、1番花が開花する前後の苗が適しています。

 

ナスは地中深くと、広い範囲に根を張ります。
小五郎は草勢も強いので、隣接株と土の中でけんかをしないように、
畝幅は180cm前後、株間を最低でも60cm前後とり、1条植えにします。

 

深植えに注意して定植します。

 

●接ぎ木での栽培
土壌病害の回避と収量を増やすために、接ぎ木栽培をお勧めします。
夏秋栽培用の台木は、青枯れ病に強い台木を選びます。

 

半身萎ちょう病の心配がある場合は、半身萎ちょう病に強い台木を使います。
また、ホームセンター、園芸店、ネットで接ぎ木苗を購入できます。

 

●施肥管理
元肥は1㎡当たり成分量で、
窒素(N)250g前後、リン酸(P)300g前後、カリ(K)230g前後
が適当です。

 

気温の高い露地抑制栽培では、
窒素(N)150g前後、リン酸(P)300g前後、カリ(K)230g前後が適当です。

 

追肥は1番果の収穫時ごろが初回になります。
1回の追肥量は、1㎡当たり窒素(N)成分量で30gが目安です。

2回目以降の追肥は、
草勢や花の状態を見ながら12日前後間隔をあけて行います。

 

●ホルモン処理
低温時期は受粉できないことが多いので、
ホルモン処理をして着果させます。

 

トンネル栽培では、
トンネルを除去した後の15日前後まではホルモン処理を続けます。

 

露地栽培でも、3番花くらいまでをホルモン処理を行うと
確実に着果し、収穫につながります。
>>ナス 受粉のコツ

 

●枝の誘引
初めのころの整枝は主枝を3本仕立てとします。
株が大きくなったら、太めの枝を5~7本選び、
それらを主枝として誘引していきます。
>>ナス わき芽かき 摘芯

 

●適作型
以下の時期を目安としてご利用ください。
どの栽培型でも、
3番果くらいまでは早取り(数センチ程度)します。
もったいないかもしれませんが、
早取りした株は丈夫になり、収量も上がります。

 

<半促成栽培>
播種:前年の10月初旬~11月下旬ごろ
ハウスに定植:1月中旬~3月初旬ごろ
収穫時期:2月中旬~4月頭ごろにスタートし、7月初旬~8月中旬ころまで

 

<トンネル栽培>
播種: 前年12月下旬~2月頭ごろ
トンネル内に定植:3月下旬~4月下旬ごろ
収穫時期:4月中旬~5月下旬ごろにスタートし、10月半ば~11月初旬ころまで

 

<露地早熟栽培>
播種: 2月頭~2月下旬ごろ
定植:4月下旬~5月中旬ごろ
収穫時期:5月下旬~6月中旬ごろにスタートし、10月半ば~11月中旬ころまで

 

<露地抑制栽培>
播種:4月半ば~6月半ばごろ
定植:6月半ば~8月半ばごろ
収穫時期:7月初旬~9月初旬ごろにスタートし、10月末~11月中旬ころまで

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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