泉州水なす
泉州水ナス C)北野農園
泉州水ナス(せんしゅうみずなす)の「泉州」は、大阪の南部を指します。
なにわ伝統野菜として人気があり、広い地域で栽培されています。
水ナスの栽培は、やや難しいとされていますが、
少し管理に気をつければ、家庭菜園でも栽培できます。
大阪近郊にお住まいではない場合、
なかなか、市場に出回ることのないナスの品種ですので、
是非、家庭菜園で育ててみてください。
■泉州水ナスの特徴
・水ナスの産地
泉州地方で栽培されている泉州水ナスですが、
産地の範囲は広く、大阪市の南部、
和泉市、岸和田市、貝塚市などで栽培されています。
泉州地域は、山と海がある温暖な気候なので、
水ナス栽培に向いていることから産地になりました。
また、ナス栽培のためのため池も多く、
栽培に必要な水が豊富にある地域でもあります。
・美味しい食べ方
泉州水ナスは、そのみずみずしさを生かした、
浅漬けやぬか漬けがおすすめです。
泉州水ナスはギフトとしても有名なものが多く、
高級な浅漬け、ぬか漬けも出回っているほど、味は格別です。
そんな泉州水ナスの極上の味を自宅でも楽しめるので、
それだけでも栽培するメリットがあります。
また、泉州水ナスの特産地域である泉州の郷土料理、
「じゃこごうこ」もおすすめです。
エビのじゃこと、ナスの漬物(香の物)が名前の由来で、
漬かりすぎた泉州水ナスとじゃこを一緒に炊き合わせたものです。
クックパッドなどでもレシピがありましたので、
泉州水ナスを育てる際は、郷土料理、
じゃこごうこも作ってみてください。
■泉州水ナスの栽培のコツ
・栽培の注意点
水ナスは、果皮が非常に薄く、水分が多いナスです。
そのため、果実はとてもデリケートです。
一番気をつけたいのは、乾燥です。
水ナスは果実の中にたっぷり水分を溜め込みます。
通常のナスよりもはるかに水分を要するので、
乾燥しないように、こまめな潅水が必要です。
また、泉州水ナスの収穫間際のトゲは、
非常に鋭いです。
泉州水ナス自身のトゲで果実を傷め、
品質を損なってしまうこともありますので、
管理には気を付けてください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定