久留米長
久留米長
久留米長(くるめなが)は、九州地方で多く栽培されているナスです。
主に九州で栽培されているナスは、大長ナスといって、
長さが約40センチを超えるものが多いです。
久留米長は、その大長ナスを小さく改良してつくられた長ナスタイプで、
約15~20センチが収穫適期です。
■久留米長の特徴
・加熱調理に適したナス
久留米長は、肉質がとても柔らかく、皮がしっかりしているので、
漬物などの生食には不向きです。
煮崩れしたりしないので、焼いたり、煮たりなどの加熱調理に適しています。
・収穫期が長い
夏の間はもちろん、秋ナスまでしっかりと収穫することができるので、
収量があがります。
■久留米長の栽培のコツ
・栽培スケジュール
九州で多く栽培されている久留米長ですが、
寒地・寒冷地、関東などの温暖地でも栽培することができます。
九州地方や四国の暖地の場合は、2月中旬頃から植え付けることができますが、
温暖地の場合は3月上旬頃、寒地・寒冷地の場合は4月~5月、
充分に気温が上昇してから種まき、植え付けるようにします。
・連作障害に気をつける
ナスの他、トマトやピーマンなど、ナス科の作物の連作には十分注意します。
家庭菜園で栽培しやすいさまざまな野菜が該当するので、
ナス科を連作していないか、しっかりと確認して畑の準備を進めてください。
ナスは特に連作障害が起こりやすく、ナス科の野菜を以前に育てた場所は、
約4~5年開けてから栽培するようにしましょう。
・真夏の管理
梅雨明け以降は乾燥しがちなので、敷藁を敷いて、
乾燥を防ぎながら管理していきます。
次々と実がなり、収穫することができるので、
草勢を見ながら水、肥料が切れないように注意しましょう。
・収穫
品質の良いナスを収穫するため、収穫は、早朝がおすすめです。
果実が15~20センチほど、実にツヤが出始めた頃が収穫の目安です。
真夏になり疲れが見えてきたら、8月上旬頃までに更新剪定を行い、
草勢の向上と維持を図ります。
こうすることで、温暖地ならば、10月下旬頃まで長く収穫することができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定