くろわし
くろわし
くろわしは、米ナスに分類されるタキイ種苗株式会社のナスの品種です。
米ナスの「米」というのは、米国、つまりアメリカのことです。
ブラックビューティーと呼ばれるアメリカのナスを品種改良したもので、
日本のナスにはないヘタが緑色という特徴をもっています。
くろわしの特徴と育て方のコツをご紹介します。
[くろわし]タキイ種苗
■くろわしの特徴
・丸ナスと米ナスの違い
くろわしは一見丸く、丸ナスと間違えられてしまうこともありますが、
ヘタが緑色なので、「米ナス」に分類されます。
同じ短卵大型のものでも、ヘタが一般的なナスの色と同じであれば、
丸ナスに分類されます。
・重さ350グラム程度で収穫
大きさよりも重さで収穫適期を見計らいます。
だいたい、350グラム程度に育った頃が、収穫適期サイズです。
収穫期を過ぎても味が落ちにくく色あせないので、少々遅採りもできます。
・日持ちが良い
基本的にナスという野菜はあまり日持ちしないとされていますが、
くろわしを含む米ナスは、一般的なナスよりも日持ちするので、
家庭菜園で収穫しすぎてもある程度大丈夫です。
なす田楽
肉質がきめ細かく、炒め物、煮物、揚げ物、田楽など、
いろいろな料理に活躍します。
■くろわしの栽培のコツ
・定植
定植は一番花の開花が見られたくらいが適期です。
いつ定植させたかにもよりますが、
6月上旬くらいまでは、気温が上がらずまだ着果しにくいので、
三番花~五番花くらいまではホルモン処理を行って着果させるのが安心です。
・ホルモン処理
ホルモン処理には、トマトトーンの50倍を用いて着果させます。
こうすることで初期の生育が安定し、成り癖がつくので、
その後の実のなりも良くなります。
・追肥
追肥は一番果の収穫の頃から、2週間に1度ほど行います。
窒素分3グラム程度を1平方メートルに与えます。
液体肥料を用いる時は、窒素分10グラム程度の液体肥料を水やり代わりに与えます。
この場合は、約5~10日に1度ほどを目安にし、追肥の頻度を高めてあげます。
・収穫
一般的なナス同様に収穫できます。
大きさよりも、重さに着目して収穫するようにしてください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定