ナス アンモニアガス障害
石灰類などのアルカリ性資材と肥料を一緒に混ぜ込むと、アンモニアガスが発生するので1週間ほどずらすと良いでしょう
ナスは、実がつき始めると、次々と花を咲かせて実をつけます。
丸々と肥った実をたくさん収穫できると、とても嬉しいです。
定植後、順調に生育すれば良いのですが、
思いがけないトラブルが起こることもあります。それが、ガス障害です。
ガスは目に見えないので、症状が出てから気づくことも多く、
進行すると初期成育が遅れる原因となるので、厄介です。
ガス障害の中でも、アンモニアガス障害が起こると、どのような症状が出るのでしょうか。
ナス 茎えそ細菌病
気づいたときには手遅れになりやすいです
ナスの茎えそ細菌病は、
どちらかというとまだ気温の低い時期に起きやすい病気です。
ナスの生育が極端に悪くなり、元気がないなと思っているうちに、
葉が萎れたようになり、そのうち枯れてしまいます。
なんとなく生育が悪い、なんとなく元気がない、
葉が萎れるなどといった症状は出るものの、
はっきりとした病状の決め手がないため、早期発見は難しいです。
症状が出てからは治療ができないので、
できるだけかからないように予防しておくようにします。
[ナス 茎えそ細菌病]
■茎えそ細菌病の症状
感染した株は、感染していない株に比べると生育が悪くなります。
その後、水切れでもないのに、晴れた昼間に葉が萎れる症状が出始めます。
萎れた葉は夜や曇りの日は萎れずに、元に戻ります。
萎れては戻るを繰り返しているうちに、萎れた葉が戻らなくなり枯れてしまいます。
茎には、黒っぽい茶色の病斑ができますが、
はっきりとした色ではなく、しみのような状態になります。
病斑の形は不規則で、少しずつ広がっていきます。
病斑ができた部分は、内部で腐敗が進んでいて、
病斑部分を切って水に入れると、中から細菌を含んだ粘液が出てきます。
変色した部分を水にさすと粘液が出てくるところは、
青枯病にとてもよく似ています。
葉が萎れたり戻ったりする症状も似ていることから、
青枯病と間違いやすいですが、青枯病は高温期に起こりやすい病気です。
茎えそ細菌病は、気温の低い時期に起きやすい病気なので区別できます。
■茎えそ細菌病の原因
低温で多湿な環境で育てていると、かかりやすくなります。
育苗中の肥料が多いなどで、弱々しく育った株も、感染率が高くなります。
また、感染した株を処分した後、
そのままの手や道具を使って、他の株に触れると感染してしまいます。
育苗中は、多肥、日照不足に注意します
■茎えそ細菌病の対策
冬場のハウス栽培などで起きやすくなるので、適度に換気するなどして、
湿度が上がらないように注意します。
露地栽培でも、気温が低く雨の多い梅雨時期には、
感染率が高くなるので、注意が必要です。
育苗中や、定植後に多肥にしないこともポイントです。
特に窒素の多い肥料を使っていると、株が軟弱に育ちやすくなります。
肥料の量だけでなく、日照不足も徒長を起こし弱い株に育てる原因となります。
茎えそ細菌病に感染した株は処分しますが、
処分する時には必ず手で触れることになります。
また、株を処理する時に使ったハサミやスコップなどにも、
原因となる細菌が付着しています。
株を処分する時は、使い捨てのゴム手袋をして、
作業が終わったら手袋も一緒に捨ててしまいます。
処分する時に使用したハサミやスコップなどの道具も、消毒するようにします。
ゴム手袋をしていたとしても、作業後に手を洗っておくとさらに安心です。
■茎えそ細菌病に感染したら
茎えそ細菌病にかかった株は、残念ながら治すことはできません。
感染株の治療よりも、周りの株に感染するのを防ぐため、
できるだけ早く株ごと引き抜いて処分します。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定
ナス すすかび病
密植は、いろいろな病気の原因になります
すすかび病は、ナスもかかる病気で葉に病斑ができます。
初期であればあまり影響はありませんが、ひどくなると葉が落ちてしまいます。
葉が落ちれば、それだけ光合成をする場所が減るため、
症状が進んで株全体に出るようになると、葉の枚数が減り株が弱ります。
すすかび病は、健全に育てることで予防ができる病気なので、
感染したとしても、初期の段階であれば治療ができます。
まずは予防のためにいくつかのポイントを守って栽培し、
感染した場合はすぐに対応します。
ナス つやなし果
つやなし果、原因は何でしょうか?
ナスといえば、紫色をしていて、表面にはつやつやとした照りがあるイメージです。
もちろん、品種によって色が濃いものと薄いものがありますし、
ゼブラ柄や緑色、白色などの品種もあります。
けれど、どの品種にも共通しているのが、表面の「ツヤ」です。
この表面のツヤがない実を「つやなし果」と呼びます。
つやなし果は、なぜ発生するのでしょうか。
ナス ダニ
ナス ダニ
ナスを育てている時、葉や実に異変が出ることがあります。
中でも、ハダニ類やチャノホコリダニなどのダニの仲間による被害は、
葉や実に出ることが多いので、注意が必要です。
ダニ類は高温を好むものが多く、特にナスに寄生するダニは高温を好むので、
ナスの生育条件とぴったり当てはまります。
そのため、ダニの被害が大きくなると、ナスの収量が極端に減ったり、
枯死することもあるため、できる限り予防しておく必要があります。
こちらでは、ナスのハダニの予防と駆除方法をご紹介します。
タグ :ナス ダニ